「ストレートネック」とは?交通事故とケガの治療に関する用語

やさしい交通事故の用語集

ストレートネック [すとれーとねっく]

意味
正常であれば緩やかに前方へカーブしているはずの頸椎が、まっすぐになっている状態のことです。交通事故で首に衝撃が加わることで頸椎が変形し、ストレートネックになるケースがあります。
解説

頸椎は、頭の重さを分散したり、吸収したりするために前方へ緩やかにカーブ(前弯)しています。カーブが無くなり、まっすぐになった状態が「ストレートネック」です。

ストレートネックと正常な状態の首の比較図

ストレートネックになると顔が前に出るような姿勢となり、頭の重さを支える首や肩に大きな負担がかかります。その結果、肩こりや痛み、しびれなど、さまざまな症状を引き起こすのです。

ストレートネックの原因

ストレートネックは、交通事故で首に強い衝撃を受けることで発症する場合があります。

交通事故でむち打ちになる人が少なくありませんが、むち打ちは事故の衝撃で鞭がしなるように首が振られ、不自然な力がかかることで発症します。このとき、事故の衝撃で頸椎が変形すると、ストレートネックになる場合があるのです。

また、姿勢の悪い状態を続けていても、頸椎が変形してストレートネックとなってしまう可能性があります。そのため、腰や背中を丸めた姿勢で長時間、パソコンやスマートフォンなどを操作していたことが原因で、ストレートネックになる人も報告されています(いわゆる、「スマホ首」)。

ストレートネックの主な症状

ストレートネックには、首や肩のこり、頭痛や肩の痛み、めまい、吐き気、手のしびれなど、さまざまな症状があります。そして、これらの症状はむち打ちの症状と類似しています。

ストレートネックとむち打ちの大きな違いは、レントゲンやMRIなどの画像診断により発症を確認できるかどうかです。

むち打ちの場合は、画像診断をしても発症を確認できないケースが少なくありません。一方、ストレートネックは首の骨がまっすぐになっているため、レントゲンにより発症を確認することができるのです。

ストレートネックの治療方法

主な治療方法のひとつが、装具で首を固定するなどして症状を悪化させない保存療法です。痛みが強いような場合は鎮痛剤を使用する場合もあります。

これらの治療により症状が軽減されたら、マッサージやストレッチ、体操や姿勢の矯正などを通じてさらなる症状の改善を図ることになります。

ストレートネックと後遺障害

ストレートネックの治療を続けても、痛みやしびれなどの症状が残ってしまう可能性があります。これ以上は症状が改善しないと主治医が判断すれば、「症状固定」の診断を受けることになります。

症状固定の診断を受けた後に残った症状が後遺症です。後遺症が残れば、自賠責保険会社に対して後遺障害の等級認定の手続きを申請することができます。

後遺障害の等級が認められると、加害者側に対して後遺障害の慰謝料と逸失利益(事故がなければ得られていたはずの利益)を請求できます。後遺障害は症状の程度に応じて14段階の級数に分類され、ストレートネックでは、次の等級に該当する可能性があります。

  • 14級9号(局部に神経症状を残すもの)
  • 12級13号(局部に頑固な神経症状を残すもの)

また、認定された等級によって、後遺障害の慰謝料や逸失利益の金額が大きく異なります。

たとえば、14級9号に認定された場合の後遺障害慰謝料は、自賠責基準では32万円、弁護士基準では110万円です。一方、12級13号に認定されると、自賠責基準で94万円、弁護士基準は290万円と大幅に増額されます。

そのため、適切な後遺障害の等級に認定されることが重要になるのです。

ストレートネックの後遺障害は弁護士に相談

何らかの症状が残ったとしても、後遺障害の等級認定を必ず受けられるわけではありません。認定を受けられても、症状に対して適切な等級に認定されない場合もあるでしょう。

たとえば、姿勢の悪さが原因でストレートネックになるケースもあるため、交通事故との因果関係が認められない可能性があります。また、ストレートネックになっても無症状の人もいることから、痛みやしびれを主張しても疑われる可能性がある点にも注意が必要です。

適切な等級に認定されるには、後遺障害診断書を正しく書いてもらうことが重要ですが、主治医は必ずしも後遺障害の制度に詳しいわけではありません。そのため、適切な等級に認定されることを念頭に置いた内容で、診断書を作成してくれるとは限らないのです。

この点、交通事故に詳しい弁護士に相談、依頼すれば、最大限の補償を受けられるよう、後遺障害の等級認定の手続きからサポートをしてくれます。慰謝料や逸失利益の金額などを巡り、加害者側と争いになった場合も交渉を任せられるため、納得できる解決を目指せるでしょう。

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