オドメーター [おどめーたー]
- 意味
自動車やバイクなどに備えられたメーターのひとつで、その車両が製造されてから現在までの総走行距離を示しています。「総走行距離計」や「積算距離計」とも呼ばれます。
- 解説
自動車などには、スピードやエンジンの回転数などを示す様々なメーターが備えられていますが、そのひとつが車両の総走行距離を示す「オドメーター」です。オドメーターはすべての自動車に設置するよう法令で義務付けられています(道路運送車両の保安基準第46条2項)。
オドメーターはその自動車などが製造されてから現在までの総走行距離を示すので、メーターの交換などを行わない限り、数値をリセットすることはできません。走行距離を示す類似のメーターとして「トリップメーター」(区間距離計)がありますが、トリップメーターはある特定区間の走行距離を測定するためのものであり、数値をリセットできる点がオドメーターと異なります。
オドメーターの数値は、自動車保険の申込みや更新の際に、必要になる場合があります。これは保険料の算出根拠の1つとして、年間走行距離を参考にしている場合があるからです。
また、総走行距離は車両の消耗パーツを交換するかどうかを判断する目安としても重要な数値となります。総走行距離は車両の時価額を知る際も重要
交通事故の被害に遭い、自動車などが破損した場合、修理費用を加害者に請求できます。
ただし、必ずしも修理費用の全額が支払われるわけではなく、支払われるのは事故当時の車両の時価額が上限となります。
そのため、修理費用が車両の時価額を上回った場合、時価額までが支払われることになるのです。時価額の評価方法として、中古車販売サイトやオークションサイトなどから事故車両と類似した中古車を探し、販売価格を参考にする方法があります。
類似の中古車を探す際に、車種や年式、型式、車両の状態などのほか、走行距離もチェックします。標準的な走行距離よりも長い場合、市場価格よりも下がる傾向にあるからです。
時価額を適切に評価するためにも、総走行距離までチェックするようにしましょう。
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